ファッションに興味を持つ方なら
どこかで 耳にしたことがあるかもしれない言葉
「オートクチュール」
その本当の意味は知らなくとも
何となく 自分には縁遠いような
“高級感” 漂う言葉として捉えていました
フランス語で Haute (オート)は「高い」「高級」
couture (クチュール)は「縫製」「仕立て」
顧客の注文に合わせ
パリ・クチュール組合に承認された
数少ないブランドによって仕立てられる高級服
それが「オートクチュール」と呼ばれるもの
現在 東京 丸の内にある
三菱一号館美術館で開催中の
「PARIS オートクチュール展」
先日 会場に足を運びました
新旧さまざまな オート クチュールを一堂に会し
ファッション史と共に振り返り 実際に見る事ができます
古くは19世紀後半から
現代に至るまで
流行や時代背景とともに変化してきた
“本物”のオートクチュールを実際に目で見られる
とても貴重な空間
職人の手によって 丁寧に仕立てられる服
素晴らしいデザイン・縫製・装飾
ひとつの「芸術作品」を見ているようでした
最盛期には100を超えるブランドが加盟していた
パリ・クチュール組合
現在では シャネル / クリスチャン・ディオールなど
10にも満たないメゾンが参加するのみになっています
服作りの原点
服を「着られる芸術」にまで高めた
デザイナーと職人の技
服に携わるものとして
また服に対する思いが深まった気がします
展示されていた 作品の中で
一番のお気に入りがこちら
スウェードで作られたグローブの先には
金属製の「爪」の装飾
発想の素晴らしさに
なぜか 悔しさを覚えるほど
elm
Vintage&antiques